どこから手を付けて良いかわからない、でもめんどくさいのは嫌だ、という初心者の方のために5つのポイントを紹介していきます。
以下をカバーしておくと、比較的安定した画像生成が出来ると思います。
1.主題/背景
2.人物表現
3.構図
4.スタイル/雰囲気
5.品質向上や細かい画像表現
今回は以下の設定で、この記事に貼っている和風の女性の画像を生成してみます。
モデル:SeaArt Film
画像設定:2:3
1.主題/背景
プロンプトは順番も重要です。最初に一番見せたい内容(主題)を記載して下さい。
とりあえず、以下のプロンプトだけ入力して創作してみると…
プロンプト:お姫様が笑ってポーズを決めている
はい、確かにプロンプト通り生成されました。
ですが、特に指定が無かったので意図せず洋風なお姫様が生成されてしまいました。
では、背景情報も含めて入力してみると、どうなるでしょうか?
追加した箇所を緑文字にしています。
プロンプト:日本の城の前に立っている一人のお姫様、笑ってポーズを決めている
背景情報を入れるだけでも、その情報に合わせて全体の雰囲気が寄せられたりします。
これでも十分魅力的な一枚ですね。SeaArt Film素晴らしい。
というわけで、これにて終了。としてもいいのですが、もう少しお付き合いください。
2.人物表現
続いて人物の特徴を細かく表現します。
髪の毛や目といった人物の体のパーツや、服装、仕草等を追加していきます。
「ポーズを決める」だけでは具体性に欠けるので「ピースサイン」に変えてみました。
結果は…
プロンプト:日本の城の前に立っている一人のお姫様、黒髪ショートヘア、黒い瞳、小柄でスレンダーな体型、赤い和服、歯を見せたあどけない笑みでピースサインをこちらに向けている
大分雰囲気が近づいてきました。ピースサインもちゃんと出てます。
これでも十分魅力的な一枚ですね。SeaArt Film素晴らしい。
3.構図
続いて構図について。
ここでは被写体の「どの場所」を「どの角度」から捉えるかを決めていきます。
城を見上げるような構図にしたいので、以下のようにプロンプトを追加します。
プロンプト:日本の城の前に立っている一人のお姫様、黒髪ショートヘア、黒い瞳、小柄でスレンダーな体型、赤い和服、歯を見せたあどけない笑みでピースサインをこちらに向けている、下からのアングル、上半身ショット、彼女の顔にフォーカス
構図は意図通りになりましたが、写真のようなスタイルになってしまいましたね。指の形も崩れてしまいました。
4.スタイル/雰囲気
アニメ風のスタイルにしたいので、しっかりそこも明記します。
光や色彩といった画像全体の雰囲気を表現するプロンプトも意図通りの画像生成に有効です。
プロンプト:日本の城の前に立っている一人のお姫様、黒髪ショートヘア、黒い瞳、小柄でスレンダーな体型、赤い和服、歯を見せたあどけない笑みでピースサインをこちらに向けている、下からのアングル、上半身ショット、彼女の顔にフォーカス、高精細なアニメスタイル、斜め上から差し込む朝日、鮮やかな色彩、爽やかな雰囲気
意図通り、アニメスタイルに戻りました。色彩感も良い感じです。
ですが…三本指のピースサインはちょっと斬新ですね。
なおスタイルについてはモデルに強く依存するケースもありますので、お好みのモデルも探してみてください。
5.品質向上や細かい画像表現
最後に、画像全体の品質を向上させるプロンプトを追加します。
これは調味料のようなものですが、入れる入れないで結構味わいが変わります。
ピースサインも二本指になるように細かい指定を追加します。
プロンプト:日本の城の前に立っている一人のお姫様、黒髪ショートヘア、黒い瞳、小柄でスレンダーな体型、赤い和服、歯を見せたあどけない笑みでピースサインをこちらに向けている、下からのアングル、上半身ショット、彼女の顔にフォーカス、高精細なアニメスタイル、斜め上から差し込む朝日、鮮やかな色彩、爽やかな雰囲気、解剖学的に正しい5本の指、傑作、高解像度、高品質、4k、8k、16k
はい、これでようやく期待した通りの姫が出てきてくれました。
一つ前の画像と比較すると細かいところまで描き込まれているのがわかると思います。ピースサインもバッチリ決まりましたね。
品質向上のプロンプトは今回一例として記載していますが、他にも色々あるようですので、気になる方は探してみてください。
めんどくさがりのあなたは、そのままコピペしていただいても構いません。
というわけで、今回は超初心者向けの5つのポイントということで、ゆるーく紹介してみました。
初心者の方が最初に取り組むための助けとなれば幸いです。